細貝萌選手　ザスパキャプテンはツルツルネイルの読書好き？【おせっカインズ 1】

　ザスパクサツ群馬のキャプテンとしてチームを牽引する細貝萌選手。各年代のサッカー日本代表に選ばれ、Jリーグだけでなく、ドイツ、トルコ、タイなど海外でも活躍し、2021年にザスパクサツ群馬に加入しました。練習場のロッカーや車に何冊も本を置いていて、すきま時間に読書をしているという細貝選手の、プロアスリートならではのくらしのこだわりをお聞きしました。

同じ本が何冊も!? 愛読書はマネー本とビジネス本

―ご自身のSNSによく読書の投稿をされていますね？ どんな本を読んでいらっしゃるのですか？
　どちらかというと、ビジネス本とか自己啓発とかが多いです。小説はまったく読まないです。車やロッカー、バッグにそれぞれ2～3冊を必ず入れていますね。電子書籍ではなく紙の本ですね。マンガは電子書籍もあるかな。

―どんなときに読んでいるのですか？ すきま時間とか？
　そうですね。すきま時間もそうですし、ながら読書もします。朝起きて風呂で体を温めている10分とかの間でも読んでいるし、練習場に来る前とかもあります。

―読書をするようになったのはどんなきっかけですか？
　僕の周りの方とかお世話になっている方が、よく本を読んでいるんですよね。若いときはあまり読んでいなかったのですが、そういった方の姿を見てやっぱり本を読んだ方がいいかなと思いました。

　実は、同じ本を何冊か持っていることもあるんですよ。外出先で空き時間があって本屋に行ったら読みたい本があって、その本が家にあるのは分かっていても、そのときに読みたいと思ったら買ってしまったりします。そのときだけだと読み切れないですし、1時間くらいだと数ページしか読み進められないのは分かっているのですが、今読みたいと思ってしまうので買ってしまいます。なので家に同じ本が何冊かあったりします（笑）

―かなりの数の本を読んでいる感じですね。
　全部で10冊くらいは常に持ち歩いていますね。読み終わったらあまり読み返さないんです。全部の内容を覚えることはできないけれど、その本を読むことでいつかどこかで思い出したり役立ったりするのがいいなと思っています。

　そうそう。読んだ本をアプリで記録しているんですよ。買って読んでないのもリストに入れて。タイにいたときに読んだのもリストにありますね。読み終わったら☆マークを入れてます（笑）

―先日の沖縄キャンプでは、選手に本を差し上げていたようですね。
　本を読むことが自分もためになっていると思うので、読んだ本をプレゼントすることがあります。例えば、昨シーズン、怪我でオペ（手術）をして入院していた選手に、何冊か本を買ってお見舞いに持っていったりしました。

　サッカー選手は現役としてプレーできる期間が限られているので、あとどれくらいできるか、その先で何ができるかということと向き合っているときに本を読むことで得られるものがあるかもしれないと考えることがあって、本を読んでいるということもあります。

　今回『おせっカインズ』のインタビューを受けるということで、妻に「僕の趣味ってなんだろう？」って聞いたら「読書とサウナ」って言われたんです。確かにそうだなあと。本は身近ですし、「読まないといけない」という気持ちもありますね。

自宅サウナで聴く音楽

―サウナによく入っているようですね。
　自宅の浴室にサウナ機能がついているので、体調によって使っています。今日はもうちょっと汗をかきたいなというときに入っています。体がどうというよりスッキリするために入っている感じです。ほんとスッキリするんです。サウナが家にあるのはいいですね。

―海外にいたときからサウナは入っていましたか？
　タイのときはマンションの共有スペースにサウナがあったので使っていましたね。ヨーロッパのときはクラブハウスにあったので使っていました。メンテナンスにもなるしリフレッシュにもなるし。ストレスを貯めることがよくないと思うので、気分転換も兼ねてサウナに入っている感じですかね。

―何か音楽を聴いていますか？
　浴室にスピーカーがあるので音楽を聴いていますね。洋楽とか、最近はJ-POPが多いですね。back numberさんはよく聴いています。他にはナオト・インティライミさん、EXILEさん、SEAMOさんとか。知り合いの曲を聴くことが多いですね。

爪の手入れも欠かさない

―体のメンテナンスに関連してですが、爪がとてもきれいですね。
　爪は基本的に常にきれいにしています。今はネイルサロンに行っています。タイのときは家にネイリストさんを呼んで塗ってもらいました。

　爪の手入れを始めたのは、テーピングで肌が荒れやすいので、肌をかくときに体に傷がつかないようにとかテーピングのときにかかないようにとかがきっかけです。最初はマニュキュアでしたが、今はジェルを塗っています。月一くらいで手入れしていますが、行けるときに行っている感じです。

　ヨーロッパのときはマニュキュアを塗っていましたね。ジェルにしたのはここ4年くらいですかね。なんかきれいな方がいいかなという軽い感じです（笑）。

時間に追われないよう自分のペースを大切に

―ご自身のくらしで大切にしていることが「時間に追われないこと」なんですね。
　時間に追われるのが好きじゃないんです。自分の中でストレスになるので。基本的に自分のペースで動きたいと思っています。

　例えば待ち合わせをしていて、車で向かっているときに、間に合うかな間に合うかなという感覚が一番嫌いです。できるだけそういうのがないように生活をしているような気がします。

妻の料理で栄養管理と体調管理

―好きな食べ物は「妻のご飯」とあったのですが、好きなメニューとかありますか？ 例えば勝負メシとか。
　勝負メシはないですね（笑）。妻（モデル・料理研究家 中村明花さん）は料理が好きで、仕事としてもやっているんですよね。タンパク質とか炭水化物とかの栄養バランスの部分は、妻が気にして作ってくれています。試合に近づくにつれて炭水化物を多めに摂っていき野菜を減らしていくとかを調節してくれています。試合の後は酢の物で疲れをとっていくとかを考えて作ってくれています。

後半が始まる前にチームメイトと会話

―試合の後半が始まる前に、最初にピッチに出られていますね
　基本的に毎試合、後半が始まる前に最初にピッチにいるようにしていますね。ミーティングや着替えなどやるべきことをパッと済ませてピッチに行ってます。

　選手たちが1人ずつ来るので、最初の選手が来て2人で話して、2人目が来たら3人での話しになるし、5人になれば5人での話しになるし。全員が来たら僕は必ずひとこと全員と話しています。僕が最初にいれば迎え入れることができる。

　選手個々とは、試合でうまくいっているところといってないところを聞くことにしています。うまくいっていないところの選手にとっては、全員がいるところだとそんな気持ちいい話ではなくなりますが、少人数だとそういう話ができるので、早くピッチに行くようにしています。

ファンへのメッセージ

　いつも応援ありがとうございます。自分が生まれ育った群馬に帰ってきて、ザスパクサツ群馬に来て本当に良かったと日々感じています。たくさんの方から声を掛けて頂くのですが、「群馬に来てくれてありがとう！」と言われるのが本当にうれしく、このクラブに来た当初から群馬に来た選択は間違ってなかったと確信している自分がいます。でもだからこそ、サッカー選手として、多くの方に夢を与えたいと強く思っているし、このザスパクサツ群馬がより良いクラブになるように努力したいと思っています。

　今シーズンもキャプテンとしてチームの先頭に立ち、自分らしく熱く闘っていきたいと思っています。そして自分がチームを支えることで他の選手たちがイキイキとプレーできるよう、その分僕自身がしっかりプレッシャーを感じながら日々生活していければと思っています。今シーズンも引き続きよろしくお願いします。

インタビューを終えて

　細貝選手のSNSで時々投稿がある読書の様子。どんな本を読んでいらっしゃるのかずっと気になっていました。細貝選手が日ごろからサッカー以外のことも勉強されている様子や、ストレスを感じないようくらしを工夫されている様子が伺えました。また、軽やかな話し方から人への気配りとやさしさを感じました。ピッチでの細貝選手もますます目が離せません。（T1）

プロフィール

細貝 萌（ほそがい はじめ）
背番号：33
ポジション：MF

生年月日　：1986年6月10日
身長　　　：177cm
体重　　　：69kg
出身地　　：群馬県前橋市
利き足　　：右
所属履歴　：前橋広瀬FC→前橋南FC→FC前橋ジュニアユース→前橋育英高（浦和レッズ・特別指定選手）→浦和レッズ→バイエル・レバークーゼン（ドイツ）→FCアウクスブルク（ドイツ・期限付き移籍）→ヘルタ・ベルリン（ドイツ）→ブルサスポル（トルコ・期限付き移籍）→VfBシュトゥットガルト（ドイツ）→柏レイソル→ブリーラム・ユナイテッドFC（タイ）→バンコク・ユナイテッドFC（タイ・期限付き移籍）→バンコク・ユナイテッドFC（タイ）

https://www.thespa.co.jp/game/2023/player/33_hosogai/

個人SNSなど
https://www.instagram.com/hajime_hosogai_official/
https://hajime-hosogai.net/

おせっカインズとは

　「くらしDIY」を新たなブランドコンセプトに掲げるカインズが、ザスパクサツ群馬の選手・スタッフのDIYなくらしをおせっかいに深堀りします。試合とは違った選手の魅力をぜひご覧ください。

　カインズは2006年からオフィシャルユニフォームパートナーとして、ザスパクサツ群馬を支援しています。カインズ創業の地であり、数多くの店舗を有するホームタウン「群馬」において、地域の課題を解決すると共に活性化を図り、群馬の誇りを創る「共創」のパートナーとして活動を行っています。

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