「ズレる」「めんどくさい」…掛け布団カバーの悩みを解決した逆転の発想とは

「ズレる」「めんどくさい」…掛け布団カバーの悩みを解決した逆転の発想とは

2024.11.06
商品・サービス

ピタッと付いてズレにくいことが特長で、敷パッドをはじめラグや座椅子など幅広く展開しているカインズの「Pitapa(ピタパ)」シリーズ。様々なシーンでズレてしまうストレスを解決してきた同シリーズに、2024年秋新しく仲間入りしたのは…なんと、掛け布団! 
掛け布団にまつわる悩みを解決する「ウルトラウォーム 掛ふとん Pitapa」に込められた想いと工夫を紐解きます。

掛ふとんピタパ

掛け布団にまつわる不便・ストレスとは?

皆さんは、就寝時に掛け布団を使っていますか? 冷える秋冬はもちろん、このごろはクーラー使用時の冷え対策で暑い夏でも掛け布団を使っているという方も多いかもしれません。

そんな掛け布団、頻繁には丸洗いができないことから、ほとんどの方が掛け布団カバーをつけて使用しているかと思います。そしてまた、ほとんどの方が感じたことがあるのではないでしょうか…「カバーをつけるのも外すのも面倒くさい!」と。

一般的な掛け布団カバーは内側に紐やボタンがあり、それを掛け布団に付いているループに結びつけることで固定するという仕様です。この作業が、なかなか難しい。小さい穴にひもを通す難しさに加え、そもそも紐とループはどれとどれを結び付ければよいのか、カバーの中に潜り込んだり、はたまた裏返してみたり、試行錯誤しても掛け違えてしまって最初からやり直したり…。

カバーの紐を、掛け布団に結んでいる様子
ひとつひとつ丁寧に蝶結びをするのが、これまた面倒…。

挙句、やっとのことで上手くカバーをつけられた!と思ったのに、就寝中にカバーの中で布団がズレて偏ってしまったり、紐がほどけてしまったりすることも。そんなストレスを抱えながらも、「しかたがない」「そういうものだ」と諦めている人も多いかもしれません。

ちょっと待った!
これまで当たり前だったそんな煩わしさも、本当はなくすことができるのではないか?

そう考えたカインズは、カバーをつけたり外したりすることが簡単にできて、しかもズレにくい…そんな商品づくりに取り組み始めたのです。

ズレにくくするのはカバー?それとも…逆転の発想

まず検討したのは、紐やボタン以外の仕様で固定するタイプの掛け布団カバーです。結んだり解いたりする工程を省くことができれば、カバーのつけ外しはずいぶんとラクになるでしょう。

実際に、商品開発に取り組み始めた当時、市場には掛け布団カバーの内側にすべり止め機能を付加して紐をなくした商品が登場していました。このようなカバーであれば、つけ外しの煩わしさを解消できるかもしれません。

しかし、掛け布団に隠れがちな敷布団や小さい枕よりも、見た目が寝室全体の印象に大きく影響することもあってか、掛け布団カバーのデザインにおける好みは分かれやすいものです。さらに、季節によって素材や色柄を変更するという方も多くいらっしゃいます。紐が無い仕様の掛け布団カバーの中からしか選べないというのは、より多くの方の悩みを真の意味で解決することにつながらないのではないか…。

それぞれ違うデザインの掛け布団カバーがつかわれている、いくつかの寝室の画像
寝室全体の印象を変える掛け布団カバーは、自由に選びたい!

そこで考えたのは、
カバーではなく、掛け布団に工夫をすれば解決できるのでは? ということです。つけやすくズレにくいカバーをつくるのではなく、カバーがつけやすくズレにくい掛け布団をつくる。まさに逆転の発想です。

掛け布団が不便さを解消できるなら、カバーは皆さんそれぞれが好きなものを好きなように選べます。

ズレにくさに定評があるカインズの「Pitapa」

ズレやすいという課題を解決するひと工夫には、実はアテがありました。それが、カインズがシリーズで展開している「Pitapa(ピタパ)」です。

代表商品は敷きパッドで、裏面全体に施されたメッシュ生地のすべり止めによって、四隅のゴムバンドがなくてもピタッとズレない仕様です。

敷パッド ピタパをめくって裏面のすべり止めを見せている画像
敷パッド「Pitapa」は裏全面にメッシュ地のすべり止めが施されている

この仕様を、掛け布団にも応用できるのではないか。カインズはさっそく試作にとりかかりました。

どんなカバーでもズレないようにするには、掛け布団にたくさんの強力なすべり止めを施せばよいかもしれません。しかし、それでは別の問題に行き当たります。ズレにくいだけではなく、つけたり外したりがスムーズにできること。その最適なバランスを実現するのは、簡単ではありませんでした。

「ヨコ」×「3」×「42」=ズレにくさ×つけ外しのしやすさ×コスパ!

「Pitapa」の敷パッドのように掛け布団の全面にすべり止めを施すと、たしかにカバーがズレにくくはなるのですが、代わりに引っかかりやすくもなり、つけるのが困難に。しかも、すべり止め剤をより多く必要とするため、販売価格も高くなってしまいます。

ズレにくさ、着脱のしやすさ、コストパフォーマンス…あらゆるパターンで検証してたどり着いた「ベストバランス」は、

1)掛け布団に対して横向きに
2)首元、中央、足元の3か所で
3)それぞれ幅42cmで

すべり止めを施すという仕様でした。

1)掛け布団に対して横向きに
就寝中にカバーがズレてしまう原因の1つは、寝返りです。寝返りの動きを想像してみると…ごろん、ごろんと、多くの場合は横方向に動きます。横方向のズレに強くするためには、横長のすべり止めが効果的と言えるでしょう。

2)首元、中央、足元の3か所で
寒いなぁ、と掛け布団を首元まで引き上げたら、カバーだけがついてきて布団は下の方に置き去り、結局首元は寒い…。足元もまた然り、寝ながらつま先を駆使して掛け布団が足を覆うように動かすも、ついてきたのはカバーだけ…。こんな経験はありませんか? 
首元と足元に横長で施されたすべり止めが、この悩みを解決します。さらにその中間にあたる中央部にも加えることで密着性が増し、より全体をズレにくくしました。

3)それぞれ幅42cmで
42cmという幅にも意味があります。より多くの方がお求めやすい価格で商品を提供するためには、原材料を無駄なく使ってコストを抑えることが重要です。「Pitapa」で採用しているすべり止め用のメッシュ地を余すことなく切り分けるための幅が数パターンあり、その中で最もバランスがよく効果的だったのが、42cmだったのです。

すべり止め加工をしている3か所を示したイラストと、メッシュ地のすべり止めの表面画像
通気性がよくベタつかないメッシュ地のすべり止め(画像右)を3か所に施した

実証実験で徹底調査

ズレにくさを確認するために、実証実験も行いました。紐で固定する従来品のカバーや、掛け布団カバーの内側にすべり止め機能を付加して紐をなくした商品と比較したり、「Pitapa」仕様のすべり止めの大きさや加工箇所を変えた複数パターンの掛け布団サンプルで実験したり…。

つけ外しのしやすさについても同様です。複数パターンの掛け布団サンプルに、綿やポリエステル、リネンなどなど…想定される様々な素材の掛け布団カバーを、何度もつけたり外したりしました。

その結果、ズレにくく、つけ外しがしやすく、そしてお求めやすい価格である、もっともバランスよく悩みを解決できる掛け布団が完成したのです。

カバーの取り付け時間が3分の1に! 悩みを解決する掛け布団「Pitapa」

こうして誕生したカインズの「ウルトラウォーム 掛ふとん Pitapa」は、これまで当たり前だったような掛け布団にまつわる悩みを解決する商品です。

1) 表面にすべり止めを施すことで、紐で結ばなくてもカバーがズレにくい
2) 紐を結ぶ必要がないので、カバーをつけ外しする際の煩わしさを解消
3) カバーではなく掛け布団にズレにくい加工がしてあるので、カバーはいつでも好きなものを選べる

紐を結ぶ必要がなくなったことで、カバーの取り付け時間はなんと3分の1に! 多くの方が「しかたがない」とあきらめていた悩みを解決することができました。

※自社調べ(「Pitapa」の掛け布団に対して、紐を結ぶ場合と結ばない場合でカバーの取り付け時間を比較。時間計測は、カバーを裏返し掛け布団の上に置いた状態から開始)
※感じ方には個人差があり、取り付け環境によっても変わります。

また、掛け布団のベーシックな役割である「あたたかさ」にもこだわり、中綿を入れる位置を見直すことで、カインズの従来品よりも保温性をアップさせました。

体が多く触れる中央部分に中綿を増量していることを示したイラスト

グッドデザイン賞2024

こだわりの商品開発が評価され、2024年にはグッドデザイン賞を受賞することができました。受賞時の、審査員による評価コメントを紹介します。

グッドデザイン賞のロゴがついた、掛け布団ピタパの画像

「カバーがずれない布団」というと、既存品は圧倒的にカバー側に滑り止めが施されているケースが多かった中、布団側に滑り止め機能を付加したのが本品である。布団が滑りにくいということは、カバーがひっかかって装着しにくいことにもなるのではと懸念したが、その点、加工位置と幅の検証を繰り返し、ベストバランスで製品化された点を評価した。綿の充填にも一工夫し、中心部に厚みを持たせることで保温性を確保。幅広い世代、居住環境の生活者に喜ばれる寝具である。

より多くの人々に、快適なくらしをお届けするために。逆転の発想と徹底した実証実験が生んだ「ウルトラウォーム 掛ふとん Pitapa(ピタパ)」。毎日のくらしにひそむ不便や困りごとを「しかたない」と諦めることなく、カインズはこれからも商品開発に邁進します。

商品

ウルトラウォーム 掛ふとん Pitapa
https://www.cainz.com/g/4550596024400.html

ベッドメイクの不満を解決する敷パッド「Pitapa(ピタパ)」がズレない・ヨレない理由とは?
https://www.cainz.co.jp/contents/9769/

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