ベッドメイクの不満を解決する敷パッド「Pitapa(ピタパ)」がズレない・ヨレない理由とは?
- 2024.09.17
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カインズの「吸汗速乾 敷きパッド Pitapa(ピタパ)」(2022年発売)は、ゴムバンドではなく裏面のすべり止めによって寝具に固定する敷パッドです。フラットでシンプルな見た目に詰め込まれた、敷パッドにまつわる悩みを解決する工夫を紹介します。

敷パッドに不便を感じる2つのこと
いまや睡眠の必需品ともいえるほど、生活に浸透している「敷パッド」。そんな毎日使うアイテムだからこそ、不便や不満を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
生活様式が様々な現代では、睡眠時に使用する寝具の種類も豊富です。どんな寝具にもマッチして、より多くの人々に喜んでもらえる敷パッドをつくりたい!そう考えたカインズは、まずは従来の敷パッドにどのような課題があるのかを分析しました。すると、主に次の2つの問題点が見えてきたのです。

1.ゴムバンドの劣化などにより、敷パッドがズレやすい
敷パッドの多くは、四隅についたゴムバンドを寝具に引っかけることでズレないように固定する仕様になっています。しかし、四隅のゴムバンドだけでは寝具の中心部は固定されず、寝ている間にズレたりヨレたりする様子が多く見られました。
また、厚みがある寝具に引っかけたり、着脱作業を繰り返したりすることでゴムバンドが伸びてヨレヨレになりやすいという声も。劣化したゴムバンドでは固定が緩くなり、ますますズレやすくなってしまいます。
特に近年はベッドの使用比率が増加傾向にあり、ベッドマットレス自体の厚みも増しています。ゴムバンド式の敷パッド1つでは、昔ながらの和布団から分厚いベッドマットレスまで様々な寝具に対応することが難しいと言えます。
2.取り付け・取り外しに煩わしさや負担がある
ゴムバンド式の敷パッドの取り付けは、四隅のゴムバンドを引っかけるだけではありますが、寝具の状況によっては作業がしにくいことも。特にベッドの場合は部屋の壁際に設置されていることが多く、取り付けや取り外しの度にベッドと壁のすき間を広げたり、ベッドを動かしたりすることに煩わしさを感じる方も多いようです。
敷パッドがズレない方法を探して
これらを解決するために検討したのが、四隅のゴムバンドではなく裏面のすべり止め加工によって敷パッドを固定するという仕様です。この仕様であれば、ゴムバンドの劣化によるズレや、取り付け・取り外しの際の煩わしさを解決できます。
開発に取り組みはじめた当時、世の中にはラグやマットを中心にすべり止め加工を施した商品が多く存在していました。敷パッドにおいても、まだ種類は多くありませんでしたが、ゴムバンドをなくして裏面にすべり止め加工を施した商品がすでに存在していました。しかしながら、その大半はシリコン樹脂やアクリル樹脂を部分的に加工したのみで、実際に使用すると結局ズレてしまうという声がありました。

そこで、カインズのPitapaは部分的な加工ではなく裏面全体にすべり止めを施すことで、ズレにくさを向上させようと決めたのです。
その道のりは単純なものではありませんでした。どのような素材を、どのくらいの量で使用して、どのような加工ですべり止めを施すか…。その選択肢は、組み合わせ次第で無限とも言えます。しかも、すべりにくさだけではなく、洗濯を繰り返しても問題ない耐久性や、敷パッドにおいて重要な通気性を保てているか、お求めやすい値段で提供できるかなど、検証しなければならない課題はたくさんありました。
実に2年近くをかけて調査と分析を繰り返し検討した結果、ポリエステルのメッシュ生地にすべり止め剤を塗布するという仕様を採用。ズレにくさ、コスト、耐久性など様々な観点でベストなバランスを実現しました。

本当にズレにくい敷パッドを追い求めて実験
“ズレやすい”という感覚は、もしかしたら人によってまちまちかもしれない。本当にズレにくい敷パッドをつくるためには、感覚だけではない根拠が必要であると考えたカインズは、「摩擦係数試験」を実施しました。摩擦係数とは2つの物体同士が接している面の摩擦度合いを表します。数字が低いほど摩擦が少ない=滑りやすい状態で、数字が高いほど摩擦が大きい=滑りにくい状態を示します。
実験を繰り返す中で、すべり止めが部分的に加工されただけの敷パッドは、摩擦係数の数値も低いことが分かりました。一方で、裏面全体にすべり止めを施したカインズのPitapaは、市販されている従来品と比較して数値が約1.8倍と大きく上回りました。
地道な調査と分析に加え、実証試験を繰り返すことで、敷パッドの不満を解消する「ズレにくさ」に自信を持つことができたのです。
ついに誕生!ピタッとついてパッと取付けできる「 Pitapa(ピタパ)」
こうして誕生したカインズの敷パッドPitapaは、従来の敷パッドの課題を解決する商品です。
1.四隅のゴムバンドがない

ゴムバンドがないので、様々な厚さの寝具に敷くことができます。また、ベッドマットレスなど重量のある寝具を持ち上げたりずらしたりする必要がないので、壁際や窓際でもラクに取り付け・取り外しができます。
2.裏面全体にすべり止め加工

裏面全体にすべり止め加工を施すことで、部分的にすべり止めが点打ちされているような従来品よりもズレにくくしました。
また、従来の敷パッドはキルト仕様が一般的で、縫い糸のほつれが生じやすいことが課題でした。 Pitapaではキルト仕様自体をなくして、よりフラットな使い心地とシンプルなデザインを実現しました。

2022年グッドデザイン賞を受賞
こだわりの商品開発は第三者機関にも評価され、2022年にはグッドデザイン賞を受賞することができました。
受賞時の、審査員による評価コメントを紹介します。
「滑り止め加工が施された同様コンセプトの製品は多いが、同品はより滑りにくい加工を突き詰めて実現しており、ズレやシワなどに起因する多くの不満を解決していると言える。摩擦係数などの定量的なデータの裏付けに加え、従来品や類似品と比べた手触りやコシ、若干の重さなど感覚的な面においても、本品の使用感・ずれにくさへの予感を感じることができる。滑り止めに対する機能性だけでなく、使用感向上を求めた表生地の改善、奇を衒わないフラットなデザインにも好感が持てる。」
世の中を見つめて、真の課題解決に取り組んだ結果が評価された「吸汗速乾 敷きパッド Pitapa(ピタパ)」。くらしをより良くしたいという思いを胸に、カインズの商品開発はこれからも進化を続けます。
■参考
吸汗速乾 敷きパッド Pitapa(ピタパ)https://www.cainz.com/g/4549509769194.html
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