大ヒット「マイクロファイバークロス」に込められた商品開発のロマン
- 2025.10.03
- 商品・サービス
2002年に入社し、複数店舗で店長を経験した後、約10年前から商品開発に携わるようになったWさん。自分が良いと思って商品をつくっても売れないことがある、という経験から考えるようになったのは、より多くの人の困りごとを解決する商品を開発する、ということでした。

「マイクロファイバークロス」は、洗って繰り返し使うのが当たり前の雑巾でもなく、ただの使い捨てのペーパーでもない、だけどきちんと汚れを落として手軽に使える、いわば「新たな消耗品」です。商品部・販売部・マーケティング部が一体となって販促し、「マイクロファイバークロスといえばカインズ」といったレベルにまで育ててくれたことで、超ヒット商品になったと考えています。
私は、世の中の8割の人が困っていることを軸に考えて、大衆品と呼ばれるような商品を開発することを心掛けています。例えばチェーンストアでなくても商品開発はできますが、届けられる範囲は限られると思いませんか? でも、カインズで商品開発をしていると、自分が住んだことがない地域の人など、より多くの人たちにくらしの改善提案を届けることができる。世の中により大きい影響を与えることができると思うんです。これは、カインズがチェーンストアであるからこそできることです。
これって、ロマンがあると思いませんか?
と考えたときに、その商品が多くの人が欲しいと思うものであるか一歩引いて考えてないと、開発者の独りよがりになってしまう。多くの人が本当に困ってるんだなっていう確信をえられるようにリサーチして商品を開発することが重要だと思うんです。

そのため、店舗巡回や展示会など、お客様やメンバー(従業員)とコミュニケーションを取れる機会には、くらしの問題点や解決方法について話をして頭の中を整理しています。加えて、「良い開発商品は社内メンバーが欲しいと思うものだ」という原理原則があるので、メンバーに自分で買いたい、と思ってもらえる商品を開発できるように心掛けています。
もしかしたら、お客様や店舗メンバーの中には、「Wに話したのに何も商品に反映してもらえてない」とお感じの方もいるかもしれません。みなさんからのアドバイスは、自分の頭の引き出しにしっかり入っていますよ。いつ、どこでと断言することはできませんが、お客様のより良いくらしに役立つ商品の開発に役立てていきますので、期待していてください。
こうしてメンバーの力も借りて、最終的にはお客様が当たり前すぎて不便だと思ってないようなくらしの問題点も、オリジナル商品を通して解決していきたいですね。
ね、カインズの商品開発って、ロマンがあるでしょ?
■商品
マイクロファイバークロス
https://www.cainz.com/g/4550596044293.html
商品に込めたKindness
カインズの企業理念のコアバリューのひとつに、「Kindnessでつながる」があります。すべての事業活動と周りの人々に対して、常に「Kindness:親切心」を中心においてつながることを大事にしています。
お店でお客様と接する時と同じように、お客様のことを想い、お客様目線で開発しているカインズのオリジナル商品。「商品に込められたKindness」では、商品開発担当者のインタビューを通して、オリジナル商品が開発された経緯や開発にあたって大切にしていることなど、開発商品に込められた「Kindness」についてお伝えしています。
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