“恥ずかしい”に寄り添う工夫 尿もれケア用品を快適に使うために

“恥ずかしい”に寄り添う工夫 尿もれケア用品を快適に使うために

2025.06.20
商品・サービス

尿もれケア用品は必要だと分かっていても、選ぶこと自体に抵抗を感じる方は少なくありません。40~50代の女性では、約半数が尿もれを経験していると言われています。そうした“恥ずかしさ”に寄り添った、カインズが工夫した尿もれケア用品づくりの考え方と背景をご紹介します。

<目次>
・使いたいのにためらってしまう…吸水ライナーの使用率が低い原因とは?
・お客様の「恥ずかしい」気持ちに寄り添うパッケージデザイン
・「smile」と「すみれ」にこめた想い
・「らしくない」パッケージデザインに取り組んでいたカインズの商品開発
・グッドデザイン賞2022 審査員コメント

使いたいのにためらってしまう…吸水ライナーの使用率が低い原因とは?

尿もれケア用品購入の「恥ずかしい…」気持ちをデザインで解決
「吸水ライナー smile すみれ 50cc 69枚」(左)と「吸水ライナー smile すみれ 10cc 54枚」(右)

40~50代の女性で約半数の方に経験があるという尿もれ。実は、シニアに限らず20代や30代でも経験がある方がいるようです。カインズでは商品開発にあたり、市場動向やユーザーの利用状況を調べてみました。すると、悩みを解決したいけれど適したアイテムがわからなかったり、購入をためらう気持ちがあったりと、ケアをしたいけれどなかなか踏み出せない様子が見えてきました。

尿もれケア商品は「尿もれパッド」「尿もれシート」「軽失禁パッド」「吸水パッド」「吸水ライナー」などともいわれ、パンツ型やシート型など形状も吸収量も様々なものが販売されています。各種調査から、尿もれの経験がある方の中で生理用ナプキンやライナーなどの代用品を使っている方が約半数で、2人に1人は専用品を使用していない現状がわかりました。

また、現在市販されている吸水ライナーのパッケージデザインには購入をためらうデザインが多く、買うことを「恥ずかしい」と感じているお客様が多いことが分かりました。さらに、「尿もれ」を老化により生じるものだと考え、受け入れがたいと感じるお客様がいらっしゃることも見えてきました。そのため良い商品でも買いづらく、必要なのに使えない状況があることがわかってきたのです。

お客様の「恥ずかしい」気持ちに寄り添うパッケージデザイン

尿もれケア用品購入の「恥ずかしい…」気持ちをデザインで解決
デザイン面を壁側にして置く。使う人からは商品情報が隠れ、清潔さを感じる白いパッケージだけが見える

これらの課題や悩みを解決し、商品を使う方が気兼ねなく毎日使えるよう、そして健やかで豊かなくらしをおくっていただけるよう、尿もれケア商品をスキンケア商品のように使用しているシーンを想定し、パッケージデザインを考えました。

洗面所に並ぶ洗い立てのタオルのように、サニタリーケースに移し替えずそのまま置いても家族やパートナーに気づかれないように。くらしのなかにとけこむデザインを目指しました。

いろいろとアイデアを出していくなかで行きついたのが、パッケージの1面だけをデザインするということでした。6面あるデザイン面の中で、1面にのみ必要最低限の商品情報を記載すれば、お店で購入するときも手に取りやすく買い物カゴにいれやすい。家に帰りトイレに置いておくときも、記載がある面を壁側に向けることでサニタリーケースに入れ替えずに使用できます。

女性の悩みを解決する商品であるからこそ、ジェンダーレスを意識することで手に取りやすくしたい。パッケージ上部にはちょっとくすんだやさしいトーンのカラーラインを施しました。「10cc 54枚」はやさしいベージュ系、「50cc 69枚」はさわやかなミント系です。

商品名のフォントにもこだわりました。「smileすみれ」の文字は見やすい大きさを意識した一方、「吸水ライナー」はギリギリまで小さくしています。パッケージの素材は自分自身をケアしていただきたい想いを込めて、やさしさを感じるツヤ消しにしました。

「smile」と「すみれ」にこめた想い

商品名に含まれている「smileすみれ」には、毎日小さな幸せを咲かせて笑顔になって欲しいという想いを込めています。

「笑顔」の英語は「smile(スマイル)」。そこから発想を広げて「smile」を眺めてみると「すみれ」にも読めませんか? すみれの花言葉を調べてみると「小さな幸せ」とありました。この商品にぴったりです。この商品を使って買い物にいったり電車に乗って遊びに行ったり、当たり前の生活を笑顔でおくっていただきたいと思っています。

「らしくない」パッケージデザインに取り組んでいたカインズの商品開発

尿もれケア用品購入の「恥ずかしい…」気持ちをデザインで解決
デザイン面を使う人の側に向けて置く。落ち着いた淡い色味が穏やかな気持ちにさせてくれる

こうして生まれた、「吸水ライナー smile すみれ」の「らしくない」パッケージデザイン。この発想につながった流れのなかに、カインズで取り組む「アトリエカインズ」があります。2018年に「カインズデザイン展」としてスタートしたアトリエカインズは、メーカー様とコラボレーションし、くらしに調和するデザイン性のある商品を提供。カインズならではのライフスタイルを提案しています。2024年の春夏企画で13回を数えます。

虫よけアイテムやシャンプー、生理用品などの日用品やペット用品のパッケージデザインがかわることで、これまで購入していなかったお客様が手に取りやすくなる。また、くらしのなかにデザインを取り込むことで、より楽しく豊かなくらしになる。そんな商品のパッケージデザインを、アトリエカインズではメーカー様とコラボレーションし、開発しています。

手に取りやすく、くらしの中に溶け込むデザインが浸透することで、今後、尿もれケア用品やフェムケア用品などを使う方も増えていくでしょう。カインズは、気軽に適切なケア用品を選んでいただける環境をつくることで、誰もが自分らしいくらしを笑顔でおくれる世界を実現したいと思っています。

グッドデザイン賞2022 審査員コメント

「吸水ライナー smile すみれ」は、グッドデザイン賞2022を受賞しました。審査員のコメントをご紹介します。

尿もれケア用品購入の「恥ずかしい…」気持ちをデザインで解決

企業側の自己主張型のデザインではなく、買う側の恥ずかしいという心理に寄り添った、削ぎ落としたデザインが魅力的である。成分表示やバーコードなど、必要情報を全て表面に配置し、背面を完全に無地にするという思いきった判断と実行力が素晴らしい。結果、店頭でも他商品と差別化され、存在のアピールにもつながっている。

■商品情報
吸水ライナー smile すみれ 10cc 54枚
https://www.cainz.com/g/4549509824718.html

吸水ライナー smile すみれ 50cc 69枚
https://www.cainz.com/g/4549509824725.html

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