カインズは2025年12月11日(木)、JR武蔵野線・吉川美南駅前に「次世代型店舗」として吉川美南店をオープンしました。第3創業期に磨いてきたさまざまな施策を搭載しただけでなく、“地域のパートナー”として地域とともに歩む店舗でもあります。本記事では、吉川市とともに取り組むまちづくりをご紹介します。

お客様・地域・店舗従業員に向け「価値」を実現するカインズの次世代型店舗
次世代型店舗の構想は約6年前に立ち上がりました。商品、マーケティング、デジタル、オペレーション、人材育成など、店舗運営のすべてをバージョンアップし、未来のカインズをつくるプロジェクトとしてスタートしたものです。
お客様に向けては「店舗体験をより楽しく快適にすること」、地域に向けては「まちとの共創の場となること」、そして店舗メンバー(従業員)にとっては「やりがいを持って輝ける場となること」。この3つの価値を同時に満たし、デジタルサービスや業務改善の仕組みを店舗の構造から組み込み、進化し続ける挑戦をコンセプトとしています。
このモデル店舗の舞台として選ばれたのが、埼玉県吉川市でした。

駅前の更地から始まった「未来のまち」づくり
吉川市は人口約7万2,000人。東京のベッドタウンとして宅地開発が進み、JR武蔵野線沿線には商業施設が集積。若い世帯の流入が見込まれる一方、古くから農業も盛んで、名産の「なまず」や市のキャラクター「なまりん」が市民に親しまれるなど、多様な魅力を持つ地域です。
吉川美南駅周辺は、市内でもとくに成長が期待されるエリアです。西口には大型マンションや商業施設が立ちにぎわいを見せる一方、当時の東口はまだこれから開発が進む更地でした。市はここを「未来の玄関口」と位置づけ、新たな都市機能を創り出すことを目指していました。
若い世帯の増加に対して、くらしを支える買い物ができる場所に加え、医療・福祉・子育て・教育といったくらしに密着した機能やサービスを取り入れてほしいとの声が市に寄せられていました。
吉川市とともに描く「みんなの庭」構想
吉川市は駅東口開発にあたり、市民の声を反映したまちづくりコンセプト「笑顔と緑あふれるみんなの庭〜Everyone’s Garden〜」を掲げ、商業・業務ゾーンのテーマを「賑わいの庭」と設定。
カインズは、この市のビジョンにブランドコンセプト「くらしDIY」を掛け合わせ、
・市内外の人々が集まる地域拠点
・地域コミュニティの創出・活性化拠点
・まちのグリーン&防災の拠点
という3つの役割を担う次世代型店舗として提案し、吉川市とともに、東口のまちづくりの一翼を担うパートナーとして計画を推進しました。
さらに、次世代店舗デザインとして掲げたのが「お店に、まちをつくる。」というコンセプトです。駅とまちが自然につながる開放的な空間をめざし、市の“縁側”のように気軽に集い、交流し、学び、憩える場を目指しました。こうして吉川美南店は、「買う・学ぶ・集う・備えるが一体化した地域拠点」として設計されています。
正面入口側のグリーン売場をガラス張りにし自然光を取り入れ、内装は自然光に近い色温度の内照とアースカラーで商店街のような開放感とにぎわいを演出しています。




吉川美南店で進める“くみまち”による地域共創
カインズの共創のまちづくり「くみまち構想」は、「まちのくらしをみんなでDIY。」をコンセプトに、地域の皆さんとともに未来のくらしをつくる取り組みです。
吉川美南店では、さまざまなプログラムを導入しました。市が関心を寄せていた「農業」と「教育」の領域にも積極的に応えています。
●くみまちマルシェ
地元米「吉川のしずく」や野菜などを販売し、地元農業を後押し。

●くみまち学校
子どもたちの体験を通じてリーダーシップを育む場を提供。

くみまちコミュニティスペースでは展示やワークショップが行われ、隣接予定の市文化施設との連携も期待されています。駅前の新しいまちに住む若い世帯にとって、「学校外の学び」は日常を豊かにする選択肢となっていきます。
また、くらしの安全・安心につながる「防災の“日常化”」にも取り組み、防災イベント、防災商品の提案、防犯・防災機能付き自動販売機の設置など、備えるくらしを育む取り組みを展開しています。
環境にやさしく、安全で安心なまちへ
環境面では、既存店で活用しているものに加え、新たな設備も導入しました。
●環境への取り組み
太陽光パネル、CO2フリー電気、CO2削減床材・アスファルトを採用し地域の脱炭素に貢献。また、埼玉県産木材を使った什器やベンチも導入し、地域資源を活用した循環を生み出しています。

●もしもの時のために、ふだんからの備えを
災害時に活用できるかまどベンチ、災害用トイレ、停電時の携帯充電、雨水循環タンクなどを設置。防犯面では防災・防犯機能付き自動販売機や警察車両専用駐車場、敷地内防犯カメラなどを設置しています。

吉川市との包括連携協定や吉川警察署との「安全・安心なまちづくりに関する協定」により吉川美南店に備えたこれらの施設・設備は、日常の安全・安心を高めるだけでなく、万が一の時には地域の避難支援拠点としても機能します。
多様な世代が自然と立ち寄る“地域の庭”として、環境にやさしく安全・安心な店舗として機能しはじめています。
オープン後の変化—まちが明るくなる、にぎわいが生まれる
開店以来、駅前には明るさと活気が生まれました。
園児が広場に立ち寄る
散歩中の人々が自然と集まる
ペットと一緒にドッグランで遊ぶ
マルシェで地元の味を楽しむ
コミュニティスペースで学び・アート作品の展示会が開かれる
子どもから大人まで様々な世代が集うイベントで交流が生まれる
にぎわいは、単なる“活気”ではなく、積み上がっていく“地域の価値”として捉えられ始めています。
オープン前に行われた防災イベントや様々な打ち合わせの場で、地域の方から
「近くにホームセンターができてよかった」
「オープンを楽しみにしている」
「駅前が明るくなってよかった」
「地域のイベントなどで頼りになる」
などの声が寄せられていました。


そしてグランドオープンから3カ月経った2026年3月に開催された「聞いた悩みを中学生が解決してみた 子育てフレンドリーフェスタ」(主催:ふれフェス実行委員会、後援:吉川市、吉川市教育委員会)。吉川市立吉川中学校の3年生が、乳幼児の保護者へのヒアリングをもとに子育て支援を考え、地域の大人の支援を受けて企画したイベントで、当日は子ども服の「お下がり交換会」や地元の小中学生による「こども店長」の出店などが行われました。


カインズがまちにあることで、交流が生まれ、人の流れが変わり、住みたい・訪れたいまちへと育っていく。吉川美南店は、自治体とともにゼロからまちを創る「まちのサテライト拠点」として、その一歩を着実に踏み出しています。
●カインズ 吉川美南店
https://map.cainz.com/detail/956/