くみまちモールあさかで朝霞市防災フェア ~楽しく、わかりやすく、気軽に取り組める、みんなで助かる防災を目指して~

くみまちモールあさかで朝霞市防災フェア ~楽しく、わかりやすく、気軽に取り組める、みんなで助かる防災を目指して~

2023.04.24
くみまち・サステナビリティ

 カインズは、2021年に公表した「くみまち構想」の中で、「防災・災害対応」を重要テーマの一つに位置付け、「まちのライフライン」として地域の安心・安全なくらしに貢献できるよう様々な取り組みを行っています。これまで災害関連の協定を結んだ自治体や団体は200以上に上ります。このうち、埼玉県朝霞市とは2020年に「災害時における一時避難場所の提供及び生活物資の供給に関する協定」を締結、2022年11月5日(土)にはカインズ初となる行政と共催での防災イベント「朝霞市防災フェア」を「くみまちモールあさか」で開催しました。晴天に恵まれ、大盛況だったイベント当日の様子を会場ごとにリポートします。

 店舗前の広い1階駐車場には、警察、消防署、陸上自衛隊などのカッコいい車輛が出動!子どもたちは憧れのパトカーや白バイ、消防車に乗車、ニコニコと笑顔で記念写真を撮っていました。

 また、実際の地震と同じ揺れを体験できる地震体験車「けんなん号」も出動。子どもたちは、震度1から7までの揺れや過去の大地震の揺れ(東日本大震災、阪神淡路大震災、関東大震災等)、また、今後発生が危惧される首都直下地震、南海トラフ地震等を想定した地震の揺れを、音響や映像を交えて体験しました。体験した子どもたちは「よく地震のニュースを聞くけど、こんなに強く揺れるとは思わなかった」「地震が起きたときは慌てず、机の下などに身を隠すようにしたいです」と話していました。保護者の方からは「このイベントを通じて、初めてカインズと朝霞市との防災協定を知りました。毎週のように買い物に来ているカインズが災害時の避難所になると聞いて、すごく心強い」との声が聞かれました。

車いすと福祉車両に乗車体験

 このほか、体が不自由な方の移動に用いられる「福祉車両レンタカー」の展示・乗車体験も。車輛内部の様子や車いすごと乗降する仕組みを学ぶことができる、貴重な機会となりました。

2階駐車場:イザ!カエルキャラバン

 2階駐車場では、おもちゃの物々交換と、楽しくアレンジした防災プログラムを組み合わせた楽しい防災イベント「イザ!カエルキャラバン」が開催されました。

 カエルキャラバンの遊び方は、次のとおりです。
 ①自宅から遊ばなくなったおもちゃを持参
 ⇒②かえっこバンクでおもちゃをカエルポイントに交換
 ⇒③防災プログラム(AED体験、水消火器体験など)に参加してカエルポイントを獲得
 ⇒④カエルポイントを会場内のおもちゃに交換して、新しいおもちゃをゲット!

貯めたポイントをおもちゃに交換。リサイクルにも繋がる試みです

CAINZ店内:防災クイズラリー

 一方、カインズの店内では、クイズに回答するクイズラリーを開催!店内に設けられたクイズスポットでクイズに応えながらスタンプを集めるスタイルのラリーです。クイズといっても知識を問うばかりのものではないので、小さい子どもたちにも参加が可能。

 例えば、キャンプ売場のクイズでは「避難場所で過ごす場合の寒さ対策はどうする?」という問いに対して「アルミロールマットや寝袋、シートを体感しよう!マットや寝袋があると、床からの寒さや湿気を通しにくいよ」という回答が示されたうえで、「この売場のどこかに文字がかくれているよ。その文字をシートに押してね」とのメッセージが。子どもたちは実際にマットや寝袋に寝転んで、その効果を体感しながら防災時の寒さ対策について学べる仕組みになっています。参加した子どもたちには「防災BOOK」と暗い場所で光る「反射板キーホルダー」がプレゼントされました。

参加者には嬉しいプレゼントも

3階特設会場:防災ワークショップ「マイ・タイムラインを作ろう」

 3階の特設会場では、子どもたちだけでなく大人にも学びの多い防災ワークショップ「マイ・タイムラインを作ろう」が開催されました。マイ・タイムラインとは、一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)のこと。台風などの接近による大雨によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、自ら考え命を守る避難行動のための一助とすることを目的としています。台風が来る3日前、2日前、当日に、それぞれ何をしておくかを記入しておき、いざというときに焦ることなく自分自身や家族の安全を守るよう、準備しておきたいものですね。

ワークショップを監修した金井昌信・群馬大学大学院広域首都圏防災研究センター教授

 ワークショップを監修した群馬大学大学院の金井昌信教授は、「タイムラインも重要ですが、まずは、各自治体が用意しているハザードマップで、ご自宅のある場所の災害リスクのレベルを確認することが大切です。というのも、実は同じ自治体内でも台風や大雨による川の氾濫等が起きるリスクは、地域によって大きく異なるからです。浸水をする可能性が低い地域の人(例:高台に住んでいる人など)まで避難所に避難してしまうと、本当に危険な地域の人が避難しきれなくなってしまうおそれがあります。ハザードマップで自宅と川との距離や、浸水深・浸水程度の目安を確認しておき、冷静に判断するようにしましょう。もちろん、いざというときのために避難場所の確認も忘れずに」とアドバイスしてくれました。

 カインズでは今後も災害関連の分野においても引き続き地域との連携を進め、防災イベントや防災に関する情報発信等を通じて、「まちのライフライン」として地域の安心・安全なくらしに貢献してまいります。

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