カインズは実はラグビー大会をやっていた

カインズは実はラグビー大会をやっていた

2023.04.24
くみまち・サステナビリティ

 カインズがサッカーJ2リーグ所属のザスパクサツ群馬のオフィシャルユニフォームパートナーであるのはご存知の方も多いかもしれないですが、会社の設立以来35年にわたって幼児や小学生を対象としたラグビー大会を主催しているのはご存知ですか?

全国的にも珍しかったスポンサー大会

 現在は群馬県ラグビーフットボール協会の会長で、当時は上毛新聞社の営業担当だった関根正志さんは、「35年前は群馬県で小学生のラグビー大会が4月と10月の2回しかなかったんです。小学6年生の卒業の記念に残る試合として、年明けに試合ができないかという事で、当時の群馬県ラグビーフットボール協会の理事長が私の先輩だったこともあって、営業先だったカインズの前身である、いせやホームセンターに話をもっていったのがきっかけです。当時はいせやホームセンターからカインズになるタイミングだったので、「カインズカップ少年ラグビーフットボール大会」として、上毛新聞社、いせや、カインズホーム(現 カインズ)の3社で主催して実施する事になりました。」と当時を振り返ってくれました。
 35年前は全国的にもスポンサー大会が珍しい時代。「大変だったけど、カインズさんの協力もあって、子どもの育成につながればと思ってやっていました。群馬県はもちろん、全国的にもスポンサーを入れた小学生のラグビー大会は無かったんじゃないかなと思います。他県のラグビー協会からはかなり羨ましがられましたね。」と関根さん。

第一回大会のパンフレット

思い出に残る大会に

 第1回大会は群馬県内から小学生チームが集まり、約400人でスタート。入場行進やテレビ中継も入り、盛大に行われた。関根さんは「特に子どもたちの家族、おじいちゃんおばあちゃんが孫の活躍する姿を見たいと、集まってくれました。敷島ラグビー場でやったこともあって、多くお客さんで賑わってましたね。」と当時を振り返ります。
 カインズカップの出身者でラグビー元日本代表の霜村誠一さんは、「私はカインズカップに出場したのは30年前ですが、今でも当時のことを鮮明に覚えています。仲間やコーチ、家族と優勝を目指しましたが、一度も優勝する事は出来ず悔しい思いをしました。でもその悔しさがその後の自分のエネルギーになっていたのではないかと、今は感じています。」と思い出を語ってくれました。

スポーツを通じた地域貢献

 「嬉しいのは、カインズカップを経験した日本代表の選手が、群馬に戻ってくると必ずカインズカップの話になること。相当記憶に残っているんだと思いますし、霜村さんのように指導者として帰ってきてくれて、群馬のラグビーのレベルも上がっているし、少子化の中で群馬県の小学生のラグビー人口は確実に増えています。」と関根さん。今年2023年に行われた第35回「上毛新聞 カインズカップ U-12ラグビーフットボール大会」は約600人の子どもたちが参加。小学5・6年生の部の決勝戦では大逆転で優勝決まるなど、大いに盛り上がりを見せました。カインズはこれからも、スポーツを通じて地域の子どもたちの健全な育成に貢献してまいります。

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