「カインズファンを増やしたい」23年間、仕事を楽しみ続ける理由
- 2026.09.18
- 経営
カインズ 仙台富谷店で働く木村正子さん。社内報奨制度「CAINZ of the year」では、長年の功績が認められ、今年「殿堂入りExcellent MEMBER」となりました。
「一人でも多くのカインズファンを増やしたい」
「カインズが大好きで、カインズのためになることならなんでもしたい」
と言うほどカインズのことが好きな木村さん。そのきっかけや想いは、どこから生まれたのでしょうか。
「女が来てどうする」と言われた日
Q:カインズへ入社したきっかけは何ですか?
ホームセンターが好きで、子どもの頃から学校帰りに寄ったりしていたんですよね。自宅のそばに小さいカインズがあったので、よく行っていました。
いろいろなホームセンターがあるなかでも、やっぱりカインズの店が好きでした。結婚してからは、日用雑貨などはほとんどカインズで買っていましたね。
仙台富谷店で働き始めたのは、近所の方がアルバイトをしていて、誘ってくれたことがきっかけです。入社時はレジ担当でした。その後、いろいろな商品カテゴリーのレジを経験して、DIYの担当になりました。
最初は商品知識がなくて、接客もうまくできない。お客様から「女が来てどうするんだ」と言われて、トイレで泣いたこともありました。そこで、もっと商品について勉強しようと思ったんです。

Q:そこから資格を取得していったんですね。
最初に取ったのはDIYアドバイザーです。自分のお金で講座費用を出して、宮城から東京まで講義を受けに行ったこともあります。全部で20万円くらいかかっているんじゃないでしょうか。でも、お金のことも、講座に通うことも苦にならなかったですね。
勉強している時間と、試験の緊張感が自分の自信につながるんです。子どもの頃にそろばん検定を何度も受けていて、その緊張感が好きだったんですよね。
資格を取ると、接客も変わるんです。お客様からどんな相談をされても的確に答えられるように、経験と勉強を積み重ねて、業務に関係する資格を10個取得しました。自分で体験したり、失敗したりしている数が多いほど、接客に自信が持てるし、説得力も増すんだと思います。
今は、会社から貸与されているツールに搭載されたAIも活用しています。最新の商品や最適な方法を調べて、お客様への提案に生かしています。
「ありません」と言いません
Q:仕事で大事にしていることは何ですか?
接客するときは、商品の場所を案内するだけでは終わらないようにしています。なるべくその売場まで一緒に行って、お客様とコミュニケーションを取るようにしています。お話をしていると、お客様から新しい情報を教えていただくことも多いんです。
それから、「ありません」はなるべく言わないようにしています。類似品をご紹介したり、店舗にない商品でも建築プロ向けオンラインショップ「CAINZ-DASH」でお取り寄せできるものならご案内したり。カインズになくても、どうしたら手に入るのかを一緒に考えたりします。とにかく、お客様の困りごとを解決できるようにしたいんです。
Q:商品知識を身につけて接客ができるようになったことで、変化はありましたか?
以前は「女なんて」と言われたこともありましたけど、今は「木村さんがいるから」と言ってくださるお客様もいらっしゃいます。接客していて「よくわかっているね」と言われるとうれしいですね。「木村さん、いませんか?」と言っていただけるのも、すごくうれしいです。

「カインズに恩返ししたい」と思った日
Q:なぜ、「カインズファンを増やしたい」と思うようになったのですか?
実は、2011年の東日本大震災で、石巻にある実家が流されました。仕事が休みの日は実家に帰って、瓦礫の中から必要なものを持ってきたりしていました。カインズで働いていたので、作業に必要なものが何か、どこで手に入るのかという知識があったことも大きかったですね。
震災のとき、仙台富谷店では店頭で復旧に必要な商品を販売していました。店舗が復旧してからは、店内にお客様に入っていただいて販売を続けました。会社から被災地への支援物資が大きなトラックで何台も送られて、それを見て、「こんなに支援してくれる会社があるんだ」と感激しました。そのときに、「絶対、カインズに恩返しするんだ」と決めたんです。
だから、一人でも多くの方にカインズを知ってもらいたい。カインズファンを増やしたいと思っています。そのためにも、目の前のお客様に喜んでいただけることを一つひとつ積み重ねてきました。その中でも、忘れられないのが初売りの工具市です。
初売りの工具市で感じた「商売って、楽しい」
Q:初売りの工具市では、どんなことが印象に残っていますか?
仙台の初売りは、豪華な景品が当たることでも有名ですよね。近隣にもたくさんのお店があるなかで、次から次へとカインズに来てくださるお客様を見て、本当にありがたくて、心から感動しました。「カインズを選んで来てくれたんだ」と思いました。
Q:初売りの工具市では、どんなふうに販売したのですか?
カインズで行っている初売りの工具市では、店頭に立って何時間もスピーカーで呼び込みを続けます。びっくりするくらい、お客様が買ってくださるんですよ。お一人で何個も買ってくださったり、台車に積み上げていったり。「木村さんだから買うんだよ」と言ってくださるお客様もいて、それはうれしかったですね。
店舗のメンバーと頑張って販売した結果、今年の工具市の売上はたいへんよい成績になりました。つくづく、商売って楽しいなと思いました。
通販で簡単に買い物ができる時代に、わざわざ足を運んでくださるお客様がいらっしゃる。本当にありがたいことですよね。これからも、ご来店くださったお客様への感謝の気持ちを忘れずに接客していきたいです。

「死ぬ前日まで働きたい」
Q:23年間、カインズで働き続けてきて、ご自身に変化はありましたか?
仕事がいちいち楽しくて、辞めたいと思ったことは一度もないですね。Excellent MEMBERの表彰のときにも、「死ぬ前日まで働きたい」と言ってしまい、式典の会場から笑いが出てました。
仕事をする前は、子どもの幼稚園のママ友とうまくいかなかったり、近所の人といざこざがあったり、人間関係で悩むこともありました。でも、カインズで働くようになって、お客様やメンバーなど、いろいろな人と接するようになった。そうやって人と関わるなかで、自分自身も鍛えられたんだと思います。
以前はクレームを受けると、長い時間反省したり、後悔したりしていました。でも今は、「なるほど、そういうところが問題だったのか」と、反省の材料として考えられるようになりました。働いていなかったら、こんなに前向きにならなかったと思います。仙台富谷店は広いので店内を歩き回って体の運動にもなるし、いろいろな人と関わる仕事だから心の運動にもなっています。仕事が楽しいです。
パッチワークの教室も20年以上続いていて、木工教室や網戸張替えの実演も続けています。お店から「何かやってくれない?」と言ってもらえるのもうれしいですね。

Q:23年間働いてきて、カインズという会社について感じることはありますか?
カインズは、新しいことにチャレンジしている会社だと思います。商品開発だけじゃなくて、業務システムもどんどん変わっている。前に前に進んでいる会社ですよね。頑張った人を見てくれて、カインドネスな行動を実践したメンバーに店長などから贈られる「グッドカインドネスバッジ」やExcellent MEMBERのような形で認めてくれるところも好きです。
人をよく見ている会社だと思います。働く人を大切にして、守ってくれる会社です。だから、これからもカインズに恩返ししたい。カインズファンを、一人でも多く増やしたいですね。

カインズ 仙台富谷店
https://map.cainz.com/detail/287/
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